両側臼蓋形成不全症|あっという間に改善された痛み

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両側臼蓋形成不全症で両股関節に痛みが出ていたH・Hさんの改善例です。改善に最も時間のかかるケースですが、一回目の矯正で右側の股関節痛と腰痛がなくなり、二回目で坐骨神経痛がなくなり、三回目からは駅からの道を歩いて往復できるようになりました。

矯正五回で、すべての主症状がおおまかに消え、一番酷かった左の股関節痛も、駅から歩いてくるとき(20分の距離)、まったく出なかったということです。

主症状が矯正5回で大方快善

こちらへいらっしゃる一週間前に、整形外科でレントゲンをとり、両側臼蓋形成不全症で、いずれは手術をと言われました。主症状は、

両股関節の痛み〔特に左が酷く、痛みで10分と歩行できず、駅からの道をタクシーで往復〕
坐骨神経痛〔左側〕
腰痛、肩こり
めまい〔立った状態から横たわったり、横たわった状態から立ったりした時など、フラフラ、グラグラする〕

臼蓋形成不全の両股関節は共に内旋・内転していて、左側の内旋度が強く、その分骨頭が内側に入った分だけ左脚が短く、右脚が長くなっています。短い側の左脚に重心をかけて立ち、その側の太ももの横側から後ろ側にかけて放射状の痛みが広がり、坐骨神経痛がおきています。両股関節の内旋で骨盤は前へと前傾し、腰痛が起きています。

骨盤は前後左右にゆがみ、歩くたびに左右に激しく揺れる事になるのですが、こういった股関節の悪化の中で、めまいが頻繁におきるようになったわけです。当然、重篤な股関節疾患を抱えた方の多くは、この方のようにめまいや立ちくらみを訴えられる事は多いのですが、骨格的なゆがみによって身体の平行を司る器官に障害が起きていて、しかし、例外なく脚長差が改善されるに従い、良くなっていくものです。ですので、こればかりは、股関節の転位〔角度の異常〕がある程度大まかに回復するまでは、完治ということはないでしょうとお伝えしたのです。

一回目の矯正で右側の股関節痛と腰痛がなくなり、二回目で坐骨神経痛がなくなり、三回目からは駅からの道を歩いて往復できるようになりました。このめまいの症状に関しても、一回目の矯正後、ほとんど消失したということでしたが、案の定、すぐに復活しました。しかし、頻度的には半分に減りました。

一番酷かった左の股関節痛も、この間は、駅からの道を歩いていらしても、左股関節に痛みがまったく出なかったと喜ばれていました。

このように、主症状に関しては、矯正五回にして大方改善され、表情もあっと言う間に明るくなられています。内旋した股関節を開くと言う事は、開放感そのものですからね。H・Hさんの場合は、初回の矯正時、痛みを抱えつつも股関節を開いていくと、表情がみるみる明るくなられたのです。

しかし、さすがに臼蓋形成不全症の股関節です。内旋度が両股関節共に非常に強いため、未だに、屈伸運動を効果的になさることが出来ない状態です。つまり、内旋度が強いために、膝を外側に向けて屈伸することが難しいのです。しかし、少しずつでも良いので屈伸運動を行って、その感覚を両脚に覚えさせて行く事が、とても大切です。

矯正三ヶ月で、めまいの症状も完全に消失しました。


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