M・I様 50代
主訴は肋骨の痛み、 2ヶ月程前から、突如、右の肋骨が痛みはじめ、徐々に痛みが増していき、いらした時には一日中痛く、寝ているときも寝返りが打てないほどで、寝起きするのも一苦労、くしゃみをする時は、痛みが肋骨と、そして骨盤全体に響きわたります。
鼻水を噛む時、胸郭を動かさないように気をつけてもひどく痛み、のどにからんだ痰を吐きだす事さえおつらい状態です。
ご本人は、肋骨にひびが入ってるのではないかと疑われてましたが、実は、肋骨が痛み出す数ヶ月前から、歩き辛さを感じるようになりました。
歩く速度がだんだんに遅くなって来ていると言うことで、とぼとぼと前に進んでいくような感じで歩行されてました。
左脚が1センチ程長く、両股関節共に内旋・内転していることがすべての症状の原因です。
短い方の右足に重心をかけて立ち、骨盤自体は両股関節が内に捻れているために反り(前彎)し、肋骨も反り、頭が少しのけぞっています。
前はこのような体勢ではなかったということですが、数ヶ月前に、両股関節が内旋し脚長差が増大する動作をしばらく続けたか、何らかの理由で瞬時に内旋・内転してしまう事があったことは明白です。
2ヶ月の間に、9回の矯正を行いました。
1センチの脚長差は順調に縮まり、矯正が進むにつれて、痛みが右肋骨上部から左肋骨、そして右肋骨下部へと移動して、ここ1週間程は、普段は痛みを感じないまでになっています。
今日いらして、少しだけ戻った股関節を矯正し、脚長差を揃えて立ちあがった時、右の肋骨が下からじゃばらのように動いたような感覚があったようです。
更に、両股関節の内旋と内転を矯正していきます。
矯正前と比べると、ややスローですが普通のペースで歩行できるようになり、姿勢は格段に良くなっています。
矯正3ヶ月、
当初はあれほどお辛かった肋骨(右)の痛みも、咳、くしゃみ、2キロのダンベルの上げ下げなど、胸郭全体の大きな動きにもまったく問題ないまでに完治されました。
矯正をはじめて4ヶ月目に入りますが、わずかに残っていた骨盤の痛みも消えています。
現在、脚長差はなく、骨盤は水平に保たれていますが、
今回の主訴は、股関節が内転内旋したことによる骨盤の角度異常によるところが大きかったのです。
当初はひびが入っているのではないかと疑われていた肋骨の痛みですが、股関節が前の状態に戻りかけた時に、肋骨・骨盤の痛みや不具合が併発してくるわけです。まさに痛みはシグナルですね。
理想的な姿勢で歩けるようになるまでにもう少し股関節を矯正したいと思います。
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