概要
鼠径ヘルニアの主な原因として、腹部にある筋肉の弱さと鼠径部への過度の圧力と言う事が言われますが、股関節整体で脚長差(左右足の長さの差)を縮めて行くと、実は、このどちらもが改善されていきます。
今回のクライアントK様は、ひと月以上前に、初めて股関節の遠隔整体を受けられ自己矯正で脚長差を縮めた結果、鼠径ヘルニアの大きさに関して、脱腸部分の膨らみが明らかに小さくなり、筋膜に関しても強くなった事を実感されています。
遠隔での股関節タイプ診断
14年程前に左側の鼠径ヘルニアの手術を受けましたが、数か月前より再発され、今ではかなりの痛みと膨らみを抱えるようになりました。
右股関節が外旋(外ねじれ)・左股関節が内旋(内ねじれ)の単純系の股関節タイプで、股関節6タイプ中の右足が長いR1になります。
遠隔整体を開始して以来、はじめての海外からのクライアントの方で私は張り切っていたのですが、奥様に同時通訳頂く内容を十分に把握できず、推定に少し時間がかかってお辛い思いをさせてしまいました。
K様も、元々右足が長いのに左足が長くなっていて股関節的に重症(脚長差大)、その事に関しては次の項で説明していますが、股関節転位から見て明らかに右足が長く、その場合に症状の出やすい短い方の左側に鼠径ヘルニアを発症されています。
矯正スクワット数回で歩きやすくなる
右足が長いR1と推定できたので、R1を矯正するスクワットを数回行って頂くと、その場で無事、これまでより歩きやすくなられたという事でした。
今度は、仰向けに寝て脚長差を撮影頂いた所、早々と、始めに頂いた写真より左右脚長が大分揃っていたのです。
下の写真右側は、矯正をはじめて11日後の写真ですが、脚長が殆ど揃っています。
矯正前と矯正後

〔矯正前の写真は左脚が長いですが、股関節転位から見た実際の脚長差と見た目の脚長差はイコールではありません。
脚長差が大になると、身体を複雑に歪ませて均衡を取ろうとする為で、元々は右足が長いのに左足が長くなっていることがあります。このような場合でも、転位に基づく裏付けのある診断で正しい強正を続けると、必ず、体の歪みが取れて来て本来の脚長差が現れてきたり、写真を見ても分かるように、脚長差が改善されてきます。〕
又、このように見た目の脚長差が揃って来ても、股関節転位(角度異常)が完全に矯正されているわけではありません。
転位による脚長差は依然としてあり、骨盤を偏らせ、全身にその人特有の歪みを派生しているのです。
次の項で、左側面から撮った矯正前と矯正後の写真を比較してみます。
内臓下垂の改善が、明らかに確認できる
矯正前と後の写真比較で、矯正前では、上半身の反りが左側面からの写真では特に顕著なのですが、これは、左股関節の内旋が大で、左骨盤が元々過度に前傾して(反って)いるからです。
この左骨盤前傾が、特に左骨盤内に腹圧をかけていて鼠径ヘルニアの発症、悪化を促進していたと思われますが、矯正をして、左骨盤前傾と共に脚長差が大幅に改善されました。
矯正後の写真では、上半身が反り返らずにより自然に立てるようになっていて、下腹部に落ちていた内臓の位置(下垂)が上がっているのが分かりますね。
矯正前と後の立ち姿勢の変化

内蔵の下垂が改善

脱腸の膨らみが小さくなり、強化した筋膜
この時点で、鼠径ヘルニアの痛みが一時、軽減されたと言う事です。残念ながら、痛みは未だ続いていますが、しばしのインターバルを置いて、矯正を続けられた結果、嬉しい事に、飛び出していた脱腸部分のふくらみが明らかに小さくなっていると言う事、
下腹部に落ちていた内臓の位置(下垂)が上がり、それがしっかりとキープされていて、この正味ひと月という短い矯正期間で、筋膜が強化されていることをも実感されていると言う事です。

