このページでは先天性股関節脱臼と脚長差について説明しています
先天性股関節脱臼とは
先天性股関節脱臼は、先天的または後天的に、大腿骨の骨頭が寛骨臼(かんこつきゅう)の外側に脱臼している疾患です。
脱臼している側の脚が短くなり、開きにくくなります。骨頭が内側に脱臼(後方脱臼)していることが原因で、先天性股関節脱臼は、ほとんどがこの後方脱臼になります。
脱臼していない側の脚には通常、問題がないとされますが、左右の股関節は骨盤で連動しているため、片側の股関節が脱臼している場合、もう片方の股関節も正常な角度ではありえません。
この状態は、左右足に長短差をもたらし、両側脱臼の場合にも、片側脱臼の場合にも、脚長差が生じています。
そうすると、幼児期から偏った動作を何十年と繰り返していくことになり、偏った筋肉が発育して脚長差が大きくなり、脱臼は徐々に進行していきます。
結果、他の場合と同じく全身にゆがみが生じ、ゆがみに起因する肩こり、腰痛、血行障害などをはじめとして、神経障害に起因する内臓の疾患などもおきてくるのです。
根本的アプローチ
先天性股関節脱臼は、早期に治療しない限り、脱臼している骨頭を元の位置に整復する事は不可能なのですが、大腿骨の角度を調整することで、脱臼の進行の原因である脚長差をなくして、他の股関節疾患の誘発や進行を食い止めることができるのです。
また、矯正を続けることで、背骨の生理的な彎曲度を保つことが自然とできるようになり、歪みに起因する症状からも開放され、内臓の機能も回復して行きます。
先天性の股関節疾患の方であっても、日常生活に支障ない状態を生涯にわたって維持することは、十分に可能です。
脱臼が進行している場合であっても、股関節の矯正をはじめてすぐに、状態の改善が感じられます。
以後は、自己矯正を学ばれて、股関節・大腿骨の角度が元に戻らないように、持続的な取り組み姿勢を維持されることも大切です。
先天性股関節脱臼の改善例
左脚長①
●股関節転位
左足が長い
左股関節が外旋・外転 右股関節が後方脱臼
先天性臼蓋形成不全症〔両側〕
●改善された症状
股関節痛 跛行 頭痛 肩こり 胃弱
●上記症状の改善にかかった期間・頻度
8ヶ月〔月3ペース〕
左脚長②
K・Iさん 50代 小平市在住
●股関節転位
左足が長い
両股関節共に後方脱臼
●改善された症状
身体に柔軟性がなく、足が地面と繋がりを感じられない
●上記症状の改善にかかった期間・頻度
1年〔月2,3回ペース〕
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