このページでは変形性股関節症と脚長差との関係について説明しています
変形性股関節症とは
変形性股関節症は、股関節を形成する骨盤の臼蓋〔きゅうがい〕と大腿骨の骨頭の軟骨と骨が変形して、増殖性の変化を起こし股関節に痛みを引き起こす病気です。
西洋医学では一次性、二次性と分けられ、一次性は、明らかと見える原因がなく、体重や運動などの負荷に加齢が加わって発症するとされ、二次性は、先天性股関節脱臼、または臼蓋形成不全といった股関節の骨の形が生まれつき不完全である場合を指しています。
股関節矯正の観点から言いますと、先天的な要因があるにせよないにせよ、変形が起きている股関節や大腿骨は内に向いている場合がほとんど〔内旋・後方脱臼〕で、このために、最終的に、臼蓋と骨頭とが磨りあわさって摩滅〔まめつ〕していくのです。
この内旋、後方脱臼は、確かに、時と共に進行していくわけですが、重要なのは、変形性股関節症が起きている股関節は、正常な角度から大きくずれていて、異常角度になった状態が根底にあるという事です。
この股関節の角度異常は、骨盤の傾き、左右の脚長差を生みます。この状態が悪化し、様々な症状がおきてくるのです。
変形性股関節症が進行すると
このように股関節の内旋が進行していくと、脚が開き辛くなって行き、やがては歩行に支障をきたすようになります。歩く時脚を前に出しにくくなるので骨盤ごと前に出して歩き、跛行(はこう)するようにもなります。
主症状は股関節の疼痛〔とうつう〕、安静時にも痛みがでるようになり、大腿部、腰部、膝関節にも痛みが及ぶ場合があります。
症状の進行に伴い日常生活動作は極端に制限されていきます。
根本的なアプローチ
ひと口に、変形性股関節症といっても、その症状の度合いには軟骨が磨り減りはじめた軽度の状態からそこから更に時間が経過した重度のものまで段階がありますが、それも、股関節転位の進行の度合いによるのです。
どの段階にある方であっても、股関節を正しい角度に矯正していくことによって、股関節痛や臀部痛、歩行困難などの症状が軽快していき、体全体が楽になっていくのを感じられます。
軽度の方なら、1,2年で完治〔股関節の角度が正常になる事〕する事は可能ですし、患って十年以上が経過し足の骨の長さ自体が左右で違っているような重症の方でも、矯正すると痛みが減って楽になり、歩きやすくなって、状態は確実に改善されて行きます。
そして、磨り減って短くなってしまった分の差異ですが、股関節の角度の調整で調節しそろえることが可能です。
このようにして左右の足の長さをそろえると、骨盤が正しい角度になるので、背骨の生理的な湾曲度を保つことが自然とできるようになるのです。
歪みに起因する肩こり、腰痛、頭痛、疲れやすさなどからも開放され、内臓の機能も健康な状態に回復しますし、生涯、日常生活に支障なく、長時間の歩行も可能になります。
臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼などの先天的な問題は、股関節転位が進行しやすいということであって、真の原因である股関節転位は、股関節矯正によって矯正することができます。
先天性の疾患があり、手術を宣告された方であっても、股関節矯正によって完全な健康体を取り戻された方は多くいらっしゃいます。
変形性股関節症の改善例
軽度の変形性股関節症
東久留米市在住 R・Hさん 30代
数年前、左股関節の痛みが酷くなり、整形外科を受診し、左の変形性股関節症〔軽度〕、臼蓋形成不全という診断を受けました。左股関節の痛みが増し、少し歩いただけで痛く、ひきずって歩いています。
左肩、左頸の痛み、左腕のしびれ、左股関節の痛み、左臀部痛、左足の甲の詰まりと、身の置き所もない程の症状が左側に集中していました。
右足が長く骨盤の高低差3㎝程、右股関節が外旋・外転、左股関節が内旋・内転していて、転位は進行していましたが、順調に矯正されていきました。
5ヶ月の間に34回の矯正を行い、3㎝あった骨盤の高低差は揃い、股関節痛をはじめとする右半身に集中していた症状はすべて消失しました。
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