このページでは呼吸器系疾患と脚長差との関係について説明しています。
磯谷式力学療法では、股関節転位に伴う右足長、左足長、それぞれに特徴的な気質・体質というものがあるとしており、それを一言で言うなら、右足の長い状態は“陽性”、左足の長い状態は“陰性”という事が言え、実際に、人によってはどちらの足が長いのか、外見で明らかに判別できるほどの違いとなって現れてきます。
これ程に明らかなものをもたらす脚長差、股関節の角度異常ですが、その根底に、何が決定的な違いとなって働いているのでしょうか?
実は、右足の長い体質は呼吸器系・循環器系機能の乱れやすさ、左足の長い体質は内臓諸機能の低下、というものがあり、これが、体質の特徴を決定付けているのです。
ですので、喘息、息の苦しさ、パニック障害など呼吸器系・循環器系の悪化と関わりのある症状は、右足が長く脚長差が増大することによって起きてきやすいのです。
また、左足が長い場合にも、呼吸器系の疲れ易さを抱えた体質というものがあります。
どちらにしても、股関節の矯正で左右の脚の長さを揃えることにより、症状を改善させることが可能です。
呼吸器系疾患の改善例
左足の長い両股関節内旋
K・Tさん 40代 小平市在住
〔喘息・鼻炎・咳〕
4年程前、ひとつの出来事をきっかけに喘息、鼻炎、咳などの呼吸器系の病状に悩まされるようになりました。左脚が長く両股関節共に内旋・内転していて、その股関節の転位がその出来事を機に悪化したことにより、左右のアンバランスが進行し、左右混合型の病状が出ていたと思われます。脚長差が順調に縮まったことにより、4,5回の矯正で、就寝時の鼻水が出なくなり、咳や喘息の発作に襲われる事がほとんどなくなった為、それまで飲んでいたステロイドの吸入薬を飲まなくてもすむようになりました。このように、呼吸器系の症状は、右足が長い場合でなくても、左右の脚長差を縮めただけで、あっという間に軽快することが多くあります。
右脚の長い単純系
M・Tさん 40代 東村山市在住
〔息の苦しさ〕
右背部の痛みと息の苦しさが伴ってあり、喘ぐような息の苦しさが起こってくる時、その背骨の右側に沿った腰から首にかけての痛みが、耐えられない程ひどくなり、酷いときは、うずくまるほどだということで、ほとんどそのような状態でいらっしゃいました。
右足が長く、右足の長い場合である呼吸器系の症状ですから、過度に開いた右股関節を内旋・内転、開きの悪かった左股関節を外旋・外転して骨盤の高低差が初回の矯正で4センチ弱→2センチ程に縮まったことで初回の矯正で背中の痛みもろとも症状は消滅してしまいました。
矯正を終えて立ち上がった時には、喘ぐようだった息の苦しさが止み、右背部の痛みも感じなくなりました。
これらの発作的な症状は、これまで、例えば右足を上に組むような右股関節を開く動作で起きていた事は明らかです。
初回の矯正後は再発もなく、骨盤は三回の矯正で大まかに整ったため終了しましたが、若いころから突如起こることのあった息の苦しさが再びでてくるようなら、脚長差が大きくなっているはずですので、矯正が必要になるでしょう。
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