概要
T・H様 40代 東京都在住
10代の頃から平背(フラットバック、ストレートバック)ゆえに、首、腰に負担がかかっていたというT・Hさんは、起きている時間の半分以上は椅子に坐ってパソコンか本に向かっている、という生活の中で、半年くらい前から腰痛がこれまでになく酷くなっていました。
しかし、遠隔矯正を始められてひと月、長年の腰痛、首の痛みが殆んどなくなり、呼吸がしやすく疲れにくくなりました。ご家族のお話では体調が劇的に良くなられていると言う事です。
下は、矯正二か月の現在の写真で、平背も改善されています。
右脚が長い|矯正2か月間の変化
右脚の長い典型的なゆがみ方
送って頂いた写真でも推測できますが、右脚の長い典型的な身体の歪み方です。
①右の骨盤が前に出ている
②右肩が下がっている
③お臍が左に寄っている
などの右脚が長い場合の特徴が、このように改善されています。
肩関節の矯正もされている
正面からとらえた写真では、鎖骨のライン・肩のラインが左右で揃ってきました。
左肩が外旋していたと思われるのが、矯正2か月(写真右側)では正常になっています。この左肩関節と右骨盤が前方に転位して前に出ていた為に、背骨が後ろに引っ張られて前弯(平背)となっていました。その原因は股関節転位、つまり脚長差です。
平背の脚長差が進行すると→猫背
漏斗(ろうと)胸と脚長差
T・Hさんは 5才の時、漏斗(ろうと)胸の形成手術を受けられています。胸壁の中央部が凹んで変形している状態を、胸から金属を入れて胸骨・肋軟骨をひっくり返すようにして矯正位に整えるというもので、ごく幼い頃から、このように重大な状態へ発展する程、背骨のゆがみ(後弯姿勢)が際立っていたのは、背景に過度の股関節転位、ひいては脚長差があった事は推測に難くないでしょう。
ろうと胸の人は猫背で骨盤が後傾しているので、後傾を治せば胸郭も整って行くのです。
平背を治さなければ何も解決しないと、T・Hさんも分かっていました。
*平背も猫背も脊柱の後弯
矯正スクワットですぐに効果を実感
それと同時に、左右のアンバランス、脚長差を自覚されていました。遠隔矯正では脚長差を縮めていきますが、2カ月間、右脚が長い場合の矯正スクワットを一日5回、行って頂きました。
それだけですが、写真のように改善が見られています。今の所、強い好転反応はでていないと言う事です。
おわりに
遠隔での矯正をはじめられてからは、左右の安定感が増して体調も良くなられて嬉しい限りです。これからは、矯正の主軸をスクワットから矯正動作に移して、ゆっくりと体を整えて行かれます。
T・Hさんの望みである、偏った動作を繰り返す悪循環が根本的に解除される日は、それ程には遠くないと思いますが、道程を大切に山頂付近への山登りを楽しんで頂けますと幸いです。